最近、日本の熊本県で最大震度7の強い地震が発生し、現地の半導体工場は一時大規模に操業を停止しました。熊本が位置する九州地域は、日本全体の半導体生産額の約40%を占め、「シリコンアイランド」と称されています。地震後の安全点検と修復作業が進む中、SONY、ルネサスエレクトロニクス、三菱電機、東京エレクトロンなどの主要な半導体企業は、次々と復産のタイムラインを発表しています。
SONYとルネサスエレクトロニクスの復産計画
地震の影響で操業を停止していた熊本技術センター(熊本県菊陽町)は、SONYグループのSONY半導体ソリューション社が7月31日に発表したところによると、安全点検と修復作業が完了し、8月4日から段階的に運営を再開する予定で、8月中旬には震前の生産能力を全面的に回復する見込みです。この工場は主に画像センサーを生産しており、消費者向けデジタルカメラ、産業機器、自動車分野で広く使用されています。工場の一部施設には損傷や漏水が見られましたが、クリーンルームには重大な損傷はなく、完成品や半製品も深刻な損傷はないようです。
ルネサスエレクトロニクスの熊本県にある2つの工場のうち、錦工場(球磨郡錦町)は最も迅速に反応し、地震の翌日(7月29日)夜には段階的に復産を開始し、7月31日午前には元の生産能力に回復しました。もう一つの川尻工場(熊本市)は、クリーンルーム内の初期安全点検を完了し、現在復工の準備を進めており、8月5日から順次生産を再開する予定です。以前の報道では、この工場で天井の落下、壁のひび割れ、漏水が発生していたとのことです。
三菱電機と東京エレクトロンの復産進捗
三菱電機は、合志市と菊池市にある2つのパワー半導体工場が地震の影響で一時的に操業を停止していましたが、両工場は7月30日午後に設備の運転を再開し、現在は全面的な生産回復に向けて最終調整を行っています。同社は建物に重大な損傷はなく、クリーンルームも再稼働していることを確認しました。
半導体製造設備のリーダーである東京エレクトロン(Tokyo Electron)は、熊本県の合志事業所と大津事業所で、8月3日に全面的に復産しました。地震後、同社は一時的に操業を停止して安全点検を行っていました。
台積電の復産進捗は遅め
台積電の熊本県菊陽町にある第一工場(2024年末量産予定)は地震の影響で一時的に従業員が避難し、現在も設備が地震の影響を受けているか確認中です。建設中の第二工場は一部工事が一時中断されています。他の企業と比較して、台積電の復産進捗は相対的に遅いです。
業界への影響と供給チェーンの回復時間
2016年の熊本地震は、当地の半導体産業に深刻な影響を与えました。各企業は過去の災害経験を踏まえ、耐震工事や初期対応などの対策を講じています。今回の地震では、多くの工場のクリーンルームに重大な損傷はなく、復産のスピードは2016年よりも明らかに早いとされています。業界内では、今回の地震が各社の業績に与える影響は比較的限定的であると予想されています。しかし、九州の半導体原材料輸送ハブである八代港は地震で損傷を受け、一時的に停止しており、供給チェーンの全面的な回復にはまだ時間がかかる見込みです。

